地球守 高田広臣コラム 紹介 |
特定非営利活動法人 ▷地球守は、地球、人、生きとし生けるいのちに対するあたたかな想いを共有する団体や個人のための緩やかな学びの場・交流の場を、主にホームグラウンドである千葉市内のダーチャフィールドで提供されています。環境再生についての講演、現地調査、環境改善指導を行われており、その代表理事・高田宏臣さんのコラムをご紹介します。
地球守土葬風葬研究会 発足への想い 2020年9月20日 |
土の世界、そこで生と死は循環し、死して土に還ることで、そこから新たないのちへと移ってゆく、死と再生は本来一体のもので、そのことに気づけば、世界の見え方ががらりと変わることでしょう。いのちは全てが繋がって、絶え間なく循環し、その中に私たちが生きている、そんな当たり前のことすら、現代の生活の中では実感を持つことなく暮らしているのが現代人の多くの現実なのでしょう。
自然の一員としての人の在り方、その思考も行動も、自然の摂理に従うということは、この地球で生きていくうえで、常にベースになければならないことのはずです。・・略・・多くの人は故郷を離れて新たな墓地を探します。遺体は火葬場で高温のガスで焼かれ、数十分で灰と燃え残りの骨となり、そしてその骨はそのまま骨壺に収められ、埋葬許可証とともに家族に渡される。まるでオートメーションのようです。骨壺を納めるために、コンクリートの骨室と墓石のための土地を、当たり前のように探されるのが現代でしょう。死してもなお、大地に還ることを拒み、土地の所有が必要とでもいうかのようです。・・略・・当たり前のように、土に還り、いのちの循環の中に戻れる社会を、そのために、この度地球守では、土葬風葬研究会を立ち上げました。▶コラムより抜粋
環境の再生、自分の道の再生~今の自分への経緯 |
その地における人による土地への働きかけを自然が受け入れて、人が大地を利用するのと同様に、大地もまた人の営みの造作を利用してより豊かに息づく。その相互作用の果てに、その地特有の「風土」が生まれます。未来を思い、土地を思い、子孫を思う土地の暮らし。人の誠の積み重ねが大地の祝福を受けて、そこに風土環境が育ってゆく。このことこそがまぎれもない、地球における人の本当の役割であります。
今、安全も環境も、美しい故郷の山河も何もかも、急速に失われています。それはすべてが一体となった環境のつながりや、守るべきものは何かを、今の暮らしの中で忘れてしまったことに始まります。豊かな環境を取り戻すには、私たちの気づきから。発想の転換、新たな「視点の開発」が必要に思います。
「開発」(かいほつ)とは本来仏語発祥の言葉です。本当の自分に気づくこと、本当の人の在り方、文明の在り方に気づくこと、それが本当の意味での「開発」の意味なのだそうです。
今の文明における「開発」は、本当の意味での「開発」などではなく、言ってみればそれは単なる「破壊」でしかありません。かつては当たり前だった本当の意味での開発へ、新たな文明社会へと人は進化しないといけません。大切なことは一人一人の気づきから。▶コラムより抜粋
環境再生 |
フリーエネルギーとは、太陽、月、宇宙から降り注ぐ素粒子、波動、重力、そして磁力や、水と空気の相互作用の中で、無限に生じ続けるエネルギーのこと。
その力を、いのちが取り込み、代謝の連鎖によって、エネルギーの受け渡しが果てしなく続く。
つまりはこの世界のすべての存在が、他の存在のエネルギー源となり、
世界のあらゆる現象や実在のすべてが、役目を持って活かされる。
世界中のすべての存在に平等に無償のエネルギーが注がれ、世界を息づかせる。
それこそが素晴らしい世界の仕組みであり、自然の理というもの。
そこには、独占せず、分かち合い、リレーするという、「不動の自然の意志」が働いている。。。略。。水や太陽の光といった自然の恵みは本来、
あまねくいのちに平等に降り注がれるもの。
人が足るを知り、独占しようとさえしなければ、
永遠に恩恵をもたらしてくれる。
それがいのちのエネルギーの本質なのだ。
にもかかわらず、大地を削り、ソーラーパネルで覆い、
そこに降り注ぐ太陽の恵みすべてを独占しようとすれば、
必ず大地を傷め、いのちやエネルギーの循環が途絶える。。
その痛みはより大きくなって人間にはね返り、じわじわ未来を削り取ってゆく。 ▶コラムより抜粋
風土を育み未来につなぐ、本来の「観光」へ ~霊峰御嶽山からはじまる、温故知新の地域再生プロジェクト
新型コロナウイルスについて~インタビュー質問と高田の回答
土中環境の変化から起こる事 |
緊急調査報告 岐阜県大湫神明神社御神木倒木の原因を考える
山地の呼吸の要である谷をつぶすことで、川は単なる大雨時の排水路に変貌し、そして流域の貯水性も浸透性も失われていきます。
こうしたことが人知れず、だれが反対しようが立ち止まることなく進んでしまうのが現代社会なのでしょう。
これが大きな自然のしっぺ返しを受けないはずがありましょうか。
大湫神明神社のご神木は、自ら大切に生かしてもらった大地、たくさんの命、そして人間に警鐘を発するために倒木したように思えてなりません。▶コラムより抜粋
台風15号にともなう風倒被害と山武杉(さんぶすぎ)のお話
神奈川県逗子市の斜面崩落事故現場より 緊急提言
現代土木の副作用 |
現代土木の副作用 第一話~ 令和元年台風21号豪雨水害
現代土木の副作用 第二話 ~令和元年台風21号豪雨水害、土砂崩壊から
現代土木の副作用3. 砂防ダム・土石流の仕組みと治山の在り方を考える
夏の暑さを和らげる、樹木の力 |
1回 砺波平野の屋敷林の事例から
2回 樹木の蒸散と土中環境のかかわりから
3回 気候風土をつかさどる樹木の働き
巨大古墳の役割とは? 沖積平野の巨大な環境改善装置 |
1回
2回
3回
崩れない石積みとは? –風土を育む土木技術 石積み・石垣編 |
1回
2回
3回
なぜ砂浜は後退するの?土壌の安定は地下水の動きが鍵! |
1回
2回
3回
陸の森、海の森 -海岸林が育くむ海の生態系- |
海を守ることは山を守ること。そのことを当たり前のこととして理解し、永遠の恩恵をもたらしてくれる自然の恵みを絶やさぬよう、守ろうとしてきたかつての人の叡智。今こそ思い出したいものです。海の恵みを享受するため、山を守り、川を汚さぬ。すべての命のつながりに感謝し、畏敬の念をもって暮らしてゆく。そんな敬虔な生き方、暮らし方から、学ぶものは果てしなくあります。
・・略・・
近海の岩場で、海底までつやつやと見通せる箇所はたいてい、海底湧水が滾々と湧き出して、水を清らかに保っているのです。
海の生態系を健全で豊かに保つためには、海の生きものたちのいのちのゆりかごとなる海底湧水が活発な状態で保たれることが必要不可欠です。 ▶コラムより抜粋
断層でつながる地球のいのち |
断層でつながる地球のいのち ~埼玉・吉見百穴と吉見町の松山城址を訪ねて~
昔から、日常の営みの地である平野に張り出した岩体の丘陵は、磐座(いわくら)聖地として、大切に守り伝えられてきました。地上に露出した岩体は、周辺環境の豊かさを保つ要であることを古人(いにしえびと)たちは知っており、その土地で持続的に生きるために、その環境を守り続けてきたのです。
日本列島は大きな岩体であり、岩盤の亀裂である断層を通して、地下奥深くの水や空気の流れすら連動しています。そしてそれが涌き出している場を聖地として祀る行為は、それこそいつに始まったかわからないほどの昔から、連綿と守り伝えられています。そうした聖地は、後世には社寺仏閣鎮守の杜となり、今もかろうじて大地の営みへの畏敬の想いを伝えているかのようです。▶コラムより抜粋